意義と用途
5.1 このガイドの目的は,資格のある技術者に対して,酸素濃度の高い-環境で使用される洗浄剤及び器具の洗浄方法を選択するための適切な情報を提供することである.このガイドは,資格のある技術者に対して,酸素濃度の高いこの仕様書環境で必要とされる清浄度の指針を提供するものであり,清浄度の水準を実際に規定するものではない
5.2 酸素システムに使用される構成部品の清浄度が不十分であると、粒子、機械、または空気の衝撃などの様々なメカニズムによって、汚染物質または構成部品が発火する可能性がある。これらのメカニズムは、ガイドG88で詳細に説明されている。
5.3 酸素システムにおける適切な汚染管理は、汚染に起因する可能性のある危険及び構成部品の故障を最小限にするために不可欠である。許容可能な製品純度を確保するためには、汚染も最小限にしなければならない。
5.4 材料及び構成部品からの汚染物質の除去は、システムの構成、構造材料、並びに汚染物質の種類及び量に依存する。
5.5 ここに記載された洗浄手順の例は、指示された材料、構成部品および装置に対して従うか、または指定することができる。一般的な洗浄手順は、詳細に扱われていない材料、構成部品、装置および用途の洗浄手順を確立するために使用することができる。洗浄剤および手順の選択の議論については、ガイドG127を参照のこと。
適用範囲
1.1 このガイドは、酸素濃度の高い-環境で使用することを目的とした材料及び装置を洗浄するための方法及び装置の選択を対象とする。濃縮空気、酸素と他のガスとの混合物又は他の酸化性ガスの使用において遭遇する汚染の問題は、ほとんどの金属及び非金属の材料及び装置に適用されるのと同じ洗浄手順によって解決することができる。いくつかの特定の材料、構成部品及び装置の洗浄例、並びに特定の用途のための洗浄方法は、付録に記載されている。
1.2 このガイドには、様々な用途に使用される清浄度のレベルと、これらのレベルを取得し検証するために使用される方法が含まれる。
1.3 このガイドは、化学-、溶媒-及び水性-に基づく工程に適用する。
1.4 このガイドは、O 2またはO 2-に富んだ雰囲気にさらされるシステムに要求されるクリーン度レベルを選択するための非必須材料を記載している。
1.5 このガイドは、ほとんどのシステムのニーズを満たす実用的な範囲の清浄度レベルを提案しているが、より高い清浄度を要求する可能性のある、またはより高い汚染レベルを存在させる可能性のある多くの条件を定量的に詳細に扱っておらず、さらに、利用可能な方法の中からこれらのレベルを測定または監視するための具体的な方法を提案していない。
1.6 ユニット-SI単位系またはインチ-ポンド単位系のいずれかで記載された値は、別個に標準とみなされる。各単位系で記載された値は、必ずしも正確に等価ではないため、規格への適合性を確保するために、各単位系は互いに独立して使用されるものとし、2つの単位系の値は組み合わされないものとする。
1.7 この規格は、その使用に関連する安全上の懸念(ある場合)のすべてに対処することを意図するものではない。適切な安全、健康及び環境の慣行を確立し、使用前に規制上の制限の適用を決定することは、この規格の使用者の責任である。使用されている特定の有害物質、試薬、操作及び装置に関する連邦、州及び地方の安全及び廃棄規則は、使用者によって見直されるべきである。使用者は、洗浄工程に組み込まれた物質について、製造業者から物質安全データシート(MSDS)を入手することが奨励される。特定の注意事項は、第8節に記載されている。
1.8 この国際規格は、世界貿易機関の貿易の技術的障害(TBT)委員会が発行した国際規格、指針及び勧告の策定のための原則に関する決定において確立された、標準化に関する国際的に認められた原則に従って策定された。