意義と用途
4.1 シール強度は、工程バリデーション、工程管理及び能力の定量的尺度である。シール強度は、開封力及び包装の完全性に関連するだけでなく、一貫したシールを製造するための包装工程の能力を測定するためにも関連する。ある最低限のレベルでのシール強度は、包装に必要な要件であり、開封を容易にするためにシールの強度を制限することが望ましい場合がある。
4.1.1 最大シール力は重要な情報であるが、用途によっては、シールを開くための平均力が有用な場合があり、そのような場合にも報告されるべきである。
図1:テール保持方法
4.2 材料を試験するときに測定される力の一部は、シール強度のみではなく、曲げ成分であってもよい。この曲げ力を制御するために、引っ張り方向に対して様々な角度で試料を保持するために、多くの固定具および技術が考案されている。これらのそれぞれが試験結果に及ぼす影響は様々であるため、試験シリーズ全体を通じて1つの技術(技術A、技術B、または技術C)を一貫して使用することが推奨される。固定具および技術の例を図1に示す。
4.2.1 テクニックA: サポート対象外 – 供試体の各テールは、対向するグリップに固定され、テストが実施されている間、シールは支えのないままである。
4.2.2 テクニック サポート対象90°(By Hand) – 試験片の各テールは、対向するグリップに固定され、シールは、試験が行われている間、テールに対して直角に90°の角度でハンド-に支持されたままである。
4.2.3 テクニック サポート対象180°- 最も柔軟性の低いテールは、1つのグリップに保持された剛性のあるアライメントプレートに対して平らに支持される。より柔軟性の高いテールは、シールの上に180°折り曲げられ、試験中に反対側のグリップに保持される。
適用範囲
1.1 この試験法は、柔軟なバリア材料におけるシールの強度の測定を対象とする。
1.2 この試験は、フレキシブル材料と硬質材料の間のシールに対して実施してもよい。
1.3 この試験法に従って試験される封印は、いかなる供給源、実験室又は商業的なものであってもよい。
1.4 この試験法は、シールを含む材料のテストストリップを分離するために必要な力を測定する。また、試験片の破損のモードを識別する。
1.5 この試験法は、試験法F2824とは異なる。試験法F2824は、硬質または半-硬質円形コンテナからふた全体(カバー/膜)を分離しながら、メカニカルシール強度を測定する。
1.6 この試験法は、試験法F904とは異なります。試験法F904は、セルロース、紙、プラスチックフィルム、ホイルなどの柔軟な材料で作られたラミネートの接着強度またはプライ接着を測定します。
1.7 SI単位系又はインチ-ポンド単位系のいずれかで記載された値は、別個に標準とみなされる。各単位系で記載された値は、正確に同等ではないことがある。したがって、各単位系は、互いに独立して使用されるものとする。2つの単位系の値を組み合わせると、-が規格に適合しなくなる可能性がある。
1.8 この規格は、その使用に関連するすべての安全上の懸念(ある場合)に対処することを意図するものではない。適切な安全、健康及び環境の慣行を確立し、使用前に規制上の制限の適用を決定することは、この規格の使用者の責任である。
1.9 この国際規格は、世界貿易機関の貿易の技術的障害(TBT)委員会が発行した国際規格、指針及び勧告の策定のための原則に関する決定において確立された、標準化に関する国際的に認められた原則に従って策定された。