要約
この仕様書は、I型、IA型、II型、IIA型、III型、IIIA型、IV型及びV型の8種類のこの仕様書セメントを対象とする。この仕様書の対象となるセメントは、次の成分のみを含むものとする。ポルトランドセメントクリンカー、水若しくは硫酸カルシウム又はその両方、石灰石、加工添加剤及び空気連行ポルトランドセメントのための空気連行添加剤。8種類のポルトランドセメントは、それぞれ次の化学組成を有していなければならない。酸化アルミニウム、酸化第二鉄、酸化マグネシウム、三酸化硫黄、ケイ酸三カルシウム、ケイ酸二カルシウム、アルミン酸三カルシウム及び四カルシウムアルミノフェルナイト試験法に列挙される適用される特性は、モルタルの空気含有量、化学的分析、強度、偽凝結、透気度による粒度、濁度計による粒度、水和熱、オートクレーブ膨張、ギルモア針による凝結時間、ビカー針による凝結時間、耐硫酸塩性、硫酸カルシウム及び圧縮強さ。セメントは、各積荷の適切な検査及び識別のための容易なアクセスを可能にするような方法で、また、湿気からセメントを保護し、倉庫の設定を最小限にするような適切な耐候性のある建物に貯蔵される。
適用範囲
1.1 この仕様書は、次の10種類のポルトランドセメントを対象とする(注2参照):
1.1.1 タイプI-他のタイプに指定された特別な特性が必要でない場合の一般的な使用。
1.1.2 タイプIと同じ用途のためのタイプIA空気連行セメントであって、空気連行が望ましいもの。
1.1.3 タイプII一般的な使用、特に中程度の硫酸塩耐性が望まれる場合。
1.1.4 タイプIIA空気連行セメントは、空気連行が望ましい場合には、タイプIIと同じ用途に使用される。
1.1.5 タイプII(MH)-一般的な使用、特に適度な水和熱および適度な硫酸耐性が望まれる場合。
1.1.6 タイプII(MH)A-空気連行が望ましい場合には、タイプII(MH)と同じ用途のための空気連行セメント。
1.1.7 タイプIII高い初期強度が必要な場合に使用します。
1.1.8 タイプIIIと同じ用途のためのタイプIIIA空気連行セメントであって、空気連行が望ましいもの。
1.1.9 タイプIV低い水和熱が望ましい場合に使用する。
1.1.10 タイプV高い耐硫酸塩性が要求される場合に使用する。
注1:いくつかのセメントは、タイプI/IIのような組合せタイプ分類で指定されており、セメントが指定されたタイプの要件を満たし、いずれかのタイプが望ましい場合に使用に適しているとして提供されていることを示している。
注2:すべての種類の要件に適合するセメントは、一部の地域では在庫で輸送されない。タイプI以外のセメントの使用を指定する前に、提案された種類のセメントが利用可能であるか、利用可能であるかを決定する。
1.2 SI単位又はインチポンド単位のいずれかで記載された値は、別個に標準とみなされる。各システムに記載された値は、正確に同等ではない場合がある。したがって、各システムは、互いに独立して使用されるものとする。2つのシステムからの値を組み合わせると、規格に適合しない結果となる可能性がある。SI単位[又はインチポンド単位]の値は、SI単位[又はインチポンド単位]での測定によって、又は他の単位[又はSI単位]で行われた測定のIEEE/ASTM SI 10に規定された変換及び丸めのための規則を用いた適切な変換によって得られるものとする。インチポンド単位が実際に使用されない場合には、値はSI単位のみで記載される。
1.3この仕様書の本文は、説明資料を提供する注釈及び脚注を参照する。これらの注釈及び脚注(表及び図のものを除く)は、規格の要件とはみなされない。
1.4この国際規格は、世界貿易機関の貿易の技術的障害(TBT)委員会が発行した国際規格、指針及び勧告の策定のための原則に関する決定において確立された、標準化に関する国際的に認められた原則に従って策定された。