意義と用途
4.1 粘度指数は、40℃から100℃の間の石油製品の温度の変化による動粘度の変動の尺度として広く使用され、受け入れられている。
4.2 粘度指数が高いほど、潤滑剤の温度の上昇に伴う動粘度の低下が小さいことを示します。
4.3 粘度指数は、実際には、動粘度の温度依存性を示す単一の数値として使用される。
4.4 粘度指数は、エンジンオイル性能カテゴリーに関するエンジンテスト要件を確立する目的で、ベースオイルを特徴付けるために使用されることがある。6
適用範囲
1.1 この実施法2は、潤滑油などの石油製品及び関連する材料の40℃及び100℃における動粘度から粘度指数を計算する手順を規定している。
注1:40℃および100℃で測定された動粘性率からVIを計算して得られた結果は、37.78℃および98.89℃で測定された動粘性率を用いて以前のVIシステムから得られた結果と実質的に同じである。
1.2 この実施法は、100℃での動粘度が2.0 mm2/s未満の石油製品には適用しない。この実施法の表1は、100℃での動粘度が2 mm2/sから70 mm2/sの間の石油製品に適用する。100℃での動粘度が70 mm2/sを超える石油製品の粘度指数を計算するための方程式が提供される。
1.2.1 40℃及び100℃の温度における動粘性率のデータが入手できない場合には、他の温度で得られたデータから40℃及び100℃の温度における動粘性率を計算することにより、粘度指数を推定することができる。このような粘度指数のデータは、情報としてのみ適切であり、仕様書の目的には適していないと考えることができる。試験法D341、附属書A1参照。
1.3 動粘度値は、蒸留された水について20.00℃で1.0034 mm2/sの値を参照して決定される。石油製品の動粘度の決定は、試験法D445、D7042、IP 71又はISO 3104に従って実施されるものとする。
1.3.1 異なる試験法からの動粘度測定を用いて所定のサンプルについて計算された粘度指数が一致しない場合には、試験法D445測定から計算された値を受け入れるものとする。
1.4 SI単位で記載された値は、標準とみなされる。この規格には、他の測定単位は含まれない。
1.4.1 SI単位系で記載された値は、標準とみなされる。ユーザーリファレンスについては、1 mm2/s=10-6m 2/s=1 cSt。
1.5 この規格は、その使用に関連するすべての安全上の懸念(もしあれば)に対処することを意図するものではない。この規格を使用する前に、適切な安全及び健康の慣行を確立し、規制上の制限の適用を決定することは、この規格の使用者の責任である。